図書館施設が充実している区として知られる杉並区の中でも、昨年リニューアルしてさらに充実した杉並区立中央図書館を司書課程レポートのアイデアを練っていた7月初めに訪れました。
杉並区の読書の森公園内にある杉並区立中央図書館は地上2階、地下1階からなり、約75万冊を所蔵しています。
黒川紀章氏の設計によるアルミとガラスで構築されたデザイン性の高い外観はそのまま、外側にウッドデッキを敷設した「本の広場」が新設されました。
また「学びの場」として主要ゾーンを拡充するとともに、調べ物ゾーン、交流空間を新設し、ヤングアダルト(YA)ゾーンも拡充されました。
さらに「個人の学びの成果を仲間や他の利用者と共有する場」としても利用できる滞在型施設とするため、本の閲覧も可能なカフェゾーンとして再構築されました。
総合案内カウンターの近くには「医療」「介護」「お金」「職業」「食文化」など、多様なテーマについての充実したパスファインダーの小冊子が並んでいます(図書館HPからダウンロードもできます)。カウンター奥は調べもの・相談カウンターとなり、その横に充実した地域資料・参考図書のスペースがあります。
2階は独立したYA向けスペース、調べものスペース、3室のミーティングルームなど、課題解決、学習のためのスペースが多くとられています。
司書課程のレポートではこれからの図書館の在り方について考えることが多かったですが、杉並区立中央図書館はそのモデルケースの一つであるのではないでしょうか。
そんなことを考えながらも小腹が空いてきたので、併設されているカフェ「サンドイッチとコーヒー アンペア」でランチセットの中からオムレツサンドと紅茶をいただきました。
写真の通り席はゆったりと配置されていて、読書の森公園と本の広場を臨むおしゃれで開放的な空間となっています。
サンドイッチとドリンクのセットで1200円という価格(2021年7月現在の情報です)について、公共図書館のカフェとしてはどうなのかという口コミも見かけましたが、カフェをお目当てに訪れた後で図書館にも寄ってみて本の楽しさを知る、そういう人が増えるかもしれません。
何よりボリュームたっぷりで美味しかったし、コロナ禍にあっても安心してランチと読書を楽しむことができました。
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