図書館とカフェと小鳥と

図書館司書資格取得までの記録と図書館やカフェそして愛鳥について

板橋区立中央図書館と「ル・トレフル」

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板橋区平和公園内に今年新たに開館した板橋区立中央図書館を訪れました。地上三階建てで、一階に世界中の絵本を集めたいたばしボローニャ絵本館とカフェも併設しています。

建設計画によると、蔵書予定数は32万冊で最大50万冊まで収蔵可能とのことです。

書架にはかなりゆとりがあり多くの本が面出しして並べられ、閲覧席はテーブル、椅子だけでなくソファ席も多く、ビジュアルは最近流行のカフェ併設の大型書店のようです。

その一方で、この図書館の特徴といえるのはレファレンスサービスが充実していることだと思います。

図書館のホームページには「課題解決型図書館」として、「日常生活から生じる様々な課題や疑問を解決する手助けとなる資料・情報を提供するレファレンスサービスの充実を図り、利用者が気軽に相談できる体制を整えます」とあります。

図書館内のデジタルサイネージでは「調べたいことがあったらレファレンスサービスをご利用ください」といった案内もされています。

3階にあるレファレンスカウンターの周りには多くの種類の参考図書や商用データベースが使用できるパソコンが数台おかれています。書架や閲覧席からは独立しているため、プライバシーに配慮しながらレファレンスインタビューを行うことができます。

さらに、1階の児童コーナーの一角にも「ちしきの森」と題した独立したレファレンスコーナーが設けられています。小・中学生のための有料オンライン百科事典サービス「ポプラディアネット」が使用できるパソコンが2台とテーブル、椅子が置かれ、調べ学習をグループで話し合いながら行うことができます。

昨年リニューアルした杉並区立中央図書館同様、これからの図書館の在り方としてのモデルケースと言えるのではないでしょうか。

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公園の美しい紅葉を眺めながら、窓際のゆったりしたソファ席でしばらく読書を楽しみました。

 

併設のカフェチェーン、カフェ・ド・クリエは賑わっていましたが、その日は事前に調べていた平和公園に面するブーランジェリーカフェ、ル・トレフル にモーニングタイムが終了する11時前に駆け込みました。

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トーストは自家製の食パン2種類(もちもち or ふわふわ)から、トッピングも確かバター、ジャム、はちみつ、粒あんから2種類選ぶことができます。さらにミニサラダ付きでドリンクはカフェラテも選べて500円とは素晴らしいコスパです(2021年11月現在の情報です)。

食パンはもちもちタイプ、バター、粒あん、カフェラテを選びました。トーストはシンプルに小麦の風味を楽しむことができてバターと粒あんとの相性もばっちりで、カフェラテも美味しかったです。

ランチのサンドイッチセットも美味しそうなので、ぜひまた訪れたいです。

 

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杉並区立中央図書館と「サンドイッチとコーヒー アンペア」

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図書館施設が充実している区として知られる杉並区の中でも、昨年リニューアルしてさらに充実した杉並区立中央図書館を司書課程レポートのアイデアを練っていた7月初めに訪れました。

杉並区の読書の森公園内にある杉並区立中央図書館は地上2階、地下1階からなり、約75万冊を所蔵しています。

黒川紀章氏の設計によるアルミとガラスで構築されたデザイン性の高い外観はそのまま、外側にウッドデッキを敷設した「本の広場」が新設されました。

また「学びの場」として主要ゾーンを拡充するとともに、調べ物ゾーン、交流空間を新設し、ヤングアダルト(YA)ゾーンも拡充されました。

さらに「個人の学びの成果を仲間や他の利用者と共有する場」としても利用できる滞在型施設とするため、本の閲覧も可能なカフェゾーンとして再構築されました。

総合案内カウンターの近くには「医療」「介護」「お金」「職業」「食文化」など、多様なテーマについての充実したパスファインダーの小冊子が並んでいます(図書館HPからダウンロードもできます)。カウンター奥は調べもの・相談カウンターとなり、その横に充実した地域資料・参考図書のスペースがあります。

2階は独立したYA向けスペース、調べものスペース、3室のミーティングルームなど、課題解決、学習のためのスペースが多くとられています。

司書課程のレポートではこれからの図書館の在り方について考えることが多かったですが、杉並区立中央図書館はそのモデルケースの一つであるのではないでしょうか。

 

そんなことを考えながらも小腹が空いてきたので、併設されているカフェ「サンドイッチとコーヒー アンペア」でランチセットの中からオムレツサンドと紅茶をいただきました。

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写真の通り席はゆったりと配置されていて、読書の森公園と本の広場を臨むおしゃれで開放的な空間となっています。

サンドイッチとドリンクのセットで1200円という価格(2021年7月現在の情報です)について、公共図書館のカフェとしてはどうなのかという口コミも見かけましたが、カフェをお目当てに訪れた後で図書館にも寄ってみて本の楽しさを知る、そういう人が増えるかもしれません。

何よりボリュームたっぷりで美味しかったし、コロナ禍にあっても安心してランチと読書を楽しむことができました。

 

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八洲学園大学で図書館司書資格を半年間で取得するまでの道のり ⑧就活セミナー

八州学園大学では9月初旬から中旬にかけて、主に図書館司書資格を取得した学生向けに次のようなオンライン就活セミナーが開催されました。

 

・就職活動の進め方(新卒)
・就職活動の進め方(司書)
・就活対策(司書・50代~向け)
・就活対策(司書・公務員試験)
・自己分析・メンタルヘルス
・会社選び・履歴書職務経歴書の書き方
・面接対策
・株式会社図書館流通センター会社説明会
・株式会社ヴィアックス会社説明会

 

2021年春期はこのようにたくさんの講座が開催されました。

セミナーはキャリアコーディネート室のスタッフの方だけでなく、八州学園大学で人材育成や心理学などの分野で教鞭を取られる先生方の講座もあり、とても勉強になりました。

講師のスタッフの方によると新年度に向けた司書の求人が年明けから出てくるようで、今は少ないそうです。したがって長期戦を覚悟して自由度が高い臨時のアルバイトを始めたため、セミナーはオンデマンドで少しずつ受講していきました。

オンデマンドではなく、ライブ受講すれば講師の方に直接質問でき、他の参加者と交流もできます。

正直就職支援といってもおまけのようなものだろうと思っていたので、無料でこれだけ充実した講座が受けられるのは本当にありがたいです。

同時に、今までのアルバイトも含めた就活がいかにいい加減だったかを思い知らされました…

セミナーで学んだことをこれから活かしていきたいと思います。

 

 

八洲学園大学で図書館司書資格を半年間で取得するまでの道のり ⑦成績発表

今日、システム上に履修した15科目の成績が発表され、司書資格取得に必要な全ての単位を無事に修得することができました。しかも、うれしかったのは全ての科目で「優」を頂いたことです。レポートも良い点を頂けず、ひどい成績だった数十年前の大学時代の私にがんばることをあきらめないで、と伝えたいです。

半年間、八洲学園大学で思い切り勉強できたことは大変でしたが幸せな時間でした。先生方やスタッフの皆さんに感謝します。また、この期間は専業主婦だったにもかかわらず家事も手抜きだったので家族にも感謝したいです。

しかし、大事なのはこれからです。今日はオンライン就活セミナーのオンデマンドを途中まで視聴しました。履歴書の志望動機の書き方や面接対策などとても勉強になり、この大学を選んで本当に良かったと思います(注:回し者ではありません)。

図書館の求人は一般企業に比べて少なく、年齢的にも図書館で働くのは厳しい道のりだと思いますが、就活セミナーでしっかり学んでこれからがんばりたいと思います。

八洲学園大学で図書館司書資格を半年間で取得するまでの道のり ⑥試験

第1回、第2回のレポートに合格すると、科目修得試験あるいはレポートに進むことができます。レポートはそれまでと同じ形式ですが、自宅でインターネット上で受ける試験とはどのようなものなのか不安でいっぱいでした。

教科書や参考文献は持込可なので記述式の問題が多いかと予想しましたが、私が受験した科目の中では1科目1問のみでした。全体的に正誤問題が多かった印象です。正誤問題などの選択問題は設問の選択肢を1つ1つ教科書の巻末索引を使って確認していったため意外に時間がかかり、ある科目では時間ぎりぎりになってしまいました。索引の早引き能力も問われるかもしれません(実際に司書になったらレファレンスサービスを行う際に必要な能力といえます)。

一方、試験時間は科目によって違い、問題数に対して時間が長く取られている科目もあります。以前お伝えしたように試験途中で通信トラブルが起こった例が頭にあり(光回線であれば保障はされるとのことですが)しっかりと見直しをした上で時間が余ったときは早めに提出しました。

科目修得試験レポート期間は忙しく、なかなか試験勉強に時間はかけられないかもしれませんが、教科書にざっと目を通すくらいはしておくと余裕を持って試験に臨めるかと思います。

試験前の不安と試験中の焦りは大きいですが、レポート作成にかかった時間を考えると(あくまでもレポートを書くのが遅い私の場合ですが)結果的には科目修得レポートよりは試験の方が楽だと感じました。

とにかく体調を崩したりトラブルもなく無事に全ての試験とレポート提出を終えることができてほっとしています。あとは無事に全ての科目で単位取得できることを祈るばかりです。

八洲学園大学で図書館司書資格を半年間で取得するまでの道のり ⑤レポート

教科書や参考文献を読み、いざレポートを書こうとしても最初は全然進みませんでした。大学HPからダウンロードできる「レポートの書き方」や図書館でレポートの書き方本を借りて読んだのですが。

インターネット上にレポートの見本として先輩方がアップしていないかひたすら探した日もありました(参考にするだけでなく丸写しした場合は「剽窃(盗用)」行為として処分の対象になります)。

レポートの書き方本などによると、レポートの構造を考えて結論や言いたいことが具体的になってから書き始めることが良いとされますが、いつまでたっても考えがまとまらないため、とりあえずレポートを章立てし各見出しに課題に沿ったタイトルを付けました。

そこからテキストや参考文献を参照しながらとにかく書き進めて自分の考えをクリアにしていきました。途中で方向を見失ったり、方向が逸れたことに気付き何度も書き直したりしたのでそのやり方は効率が良いとは思いませんが、少しでも前に進むことを考えました。

2単位のテキスト科目はレポート2回と科目修得試験あるいはレポート提出が必要です。第1回、第2回のレポートの課題はシラバスに記載されています(科目修得レポートの課題が記載されている科目もあります)。シラバスにはレポート作成にあたっての注意点や字数制限なども記載されているので、じっくりと読むことが大切です。レポート作成中も課題の意図から逸れないように途中で確認しながら書き進めました。

シラバスを読んでもどうしてもわからなかったことが何度かあり、その場合は担当の先生にシステムから質問しました。どの先生も丁寧に答えてくださり嬉しかったです。

また、レポートの作成の順番は、参考文献を図書館で借りたためもあり、できる限り1科目につきレポート2回分を仕上げて次の科目に進みました。

このように最初は苦労しましたが、各科目は関連しているので学修が進むにつれて教科書や参考文献の理解も早くなり、ある科目の教科書や参考文献を別の科目の参考文献として利用できたこともありました。

最初は1つの科目につき教科書を読み始めるところから第2回課題を仕上げるまで2週間以上かかっていましたが、徐々に10日ほどで仕上げられるようになりました。それでも遅い方だと思いますが。

問題意識も自分なりに出てきたので、レポートを書くこと自体が自分の意見を言うことに繋がり楽しくなってきました。結果として、字数制限を超えて再提出になったレポートが1つあっただけで多くのレポートで良い評価を頂くことができました。単純ではありますが、良い評価を頂くとよりレポートを書くことが楽しくなってきました。

 

八洲学園大学で図書館司書資格を半年間で取得するまでの道のり ④参考図書

教科書を購入して張り切って読み始めたものの、図書館についての知識がなく学術的な本を読むのは久しぶりなこともあってなかなか読み進めることが難しかったです。それでも何とか読み終わり、さらにシラバスに記載された参考文献を図書館で借りて読んでみると、一般の人に向けて書かれた読みやすい本もあってそれらを先に読んだ方が教科書をスムーズに理解できたかなと感じました。

以下の図書はスクーリング科目である「情報サービス演習1」の教科書でしたが、とても分かりやすく図書館情報学の入門書として役立ち、巻末に挙げられているお薦めの図書館に関する図書とその解説も大変参考になりました。

 

藤田節子著『図書館活用術:検索の基本は図書館に』第4版、日外アソシエーツ、2020.

 

また、上記の本の巻末や説明・交流会でも薦められていた以下の図書も入門書として役立ちました。

 

山本順一編『新しい時代の図書館情報学』補訂版、有斐閣、2016.

 

これらの図書がレポートを書く際に参考になれば参考図書として末尾に記載できます。また、各科目のシラバスにも参考図書が記載されていて、科目によっては追加で学修の進め方と参考図書のお知らせがありました。

参考図書は数が多ければいいわけではないかもしれませんが、部分的であれ読むことで理解は確実に深まりレポートの質も上がるので、自分が読みやすいものを選びできるだけ多くの参考図書に触れることがいいと思います。

 

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